HR1210

HR1210

UARTインタフェース経由で設定可能なマルチモードPFCおよび電流モードLLCデジタルコンボコントローラ

データシート

概要

HR1210は、マルチモードPFCおよび電流モードLLCコンボコントローラで、UARTインタフェースを介して制御されます。この省電力デバイスは、広い動作範囲にわたって最適な電源効率を実現します。

このデバイスは、特許取得済みのデジタル平均電流制御スキームを備えたPFCコントローラを使用して、ハイブリッドCCMおよびDCM動作を実現します。DCM動作により、軽負荷時のスイッチング周波数が低下し、効率が向上します。デジタル入力コンデンサと電流補償方式で、軽負荷時により高い力率 (PF) を実現します。重負荷では、CCMの動作によりMOSFETのピーク電流が低減されるため、コントローラを広い負荷範囲にわたって実装できます。

HR1210は、安定性と高速応答を容易に実現するために、LLC段に電流制御モードを実装しています。さらに、負荷状態に基づいて、定常状態モード、スキップモード、バーストモードの3つの動作モードが実行されます。これにより、さまざまな負荷状態で効率が個別に最適化されます。LLCコンバータの重要なゼロ電圧スイッチング (ZVS) 機能は、効率性能に大きなメリットをもたらします。この機能は、ハイサイドおよびローサイドのゲートドライバのアダプティブデッドタイムによって保証されます。HR1210では、あらゆる共振はずれが効果的に防止されます。

このデバイスは、起動にIC内の高電圧電流源を使用します。従来のスタートアップ抵抗や外部回路を削除できます。AC入力がドロップアウトモードの場合、高電圧電流源はXコンデンサ (クラスXコンデンサとも呼ばれる) ディスチャージャとしても実装されるため、Xコンデンサディスチャージャ用の抵抗を取り除くことができます。

保護機能には、過熱保護 (OTP)、PFCオープンループ保護 (OLP)、過電圧保護 (OVP)、過電流制限 (OCL)、LLC過電流保護 (OCP)、SOピン保護、および過電力保護 (OPP) が含まれます。  HR1210は、SOIC-20およびTSSOP-20パッケージで提供されます。